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「あなたがAIより勝っていると思うものは何ですか?」

最近、専門的なブログばかり書いていたので久しぶりに独り言です。

 

突然ですが、「あなたがAIより勝っていると思うものは何ですか?」と聞かれたらなんと答えますか?

じつはこれ、最近の就職試験の面接でよく聞かれるようで、先日ある知人から私自身が問われたことです。

 

AIを実際に体感してみると、「自分のほうが勝っている点なんてなさそうだな」と感じるかもしれませんが、そうでもないと思います。AIは過去(現在に近い最新の過去を含む)の膨大なデータに基づいて処理を行い、そこから論理的な回答を出してきますが、この「過去の膨大なデータに基づく」という点に欠点があると思います。以下、私が考える「人間がAIより勝っているもの」を述べていきます。

 

①倫理観に基づく意思決定力

AIは目的関数に従いデータを処理し、最適解を導き出しますが、その解には「倫理観」は反映されていません。例えば企業で、あるプロジェクトの判断をAIに任せると「利益の最大化」を目指してAIは解を出すでしょう。しかしながら、企業経営を中長期的に見ると「倫理観」すなわち「人道的な配慮」も含めた経営判断が、時には必要であり、目先の「利益の最大化」だけで経営判断を下すわけにはいきません。この点が過去の膨大なデータに基づく処理のみで決定するAIの弱点であり、人間の方が勝っている点の1つです。

 

②創造力

AIは既存データを組み合わせしたり、最適化することで解を導きますが、そこには人間が創造するような新たな価値判断を伴うことはありません。例えば、これまでにない新たなビジネスモデルを構築する際には、しばしば人の直感やこれまでの独自の経験が反映されると思います。このような直感や独自経験、すなわち創造力が時に論理的な予測を超えたイノベーションの原動力となりますが、AIには過去の膨大データに基づく処理しかできないため、創造力を発揮することできません。ここも人間の方が勝っている点の1つです。

 

③コミュニケーション能力(感情理解)

AIというものは、状況に応じた表面的な応答については、過去の膨大なデータ処理に基づき可能ですが、相手の心の痛みや喜びを「自らの感覚」として感じることはできません。たとえば人間の感情はたんに言葉からだけではなく、「表情」や言葉と言葉の間の「沈黙」からも感じることができ、それは人間だからこそ柔軟に感じ取れる能力です。ある程度「表面的」には感じ取れても、人間のように柔軟に人の感情理解をすることは不可能です。この点も人間の方が勝っている点です。

 

以上の3つが、私が思う「人間がAIより勝っている」点です。面接で聞かれたときにこの3つのうち、最も自分がAIよりも勝っていると思うものを1つ答え、その理由をこれまでの経験談から明確に訴えれば良いと思います。

 

巷では、AIの台頭により、様々な仕事がAIに変わると言われています。ある国では「AIの普及により、ホワイトカラー職離れが徐々に進んできており、逆にブルーカラー職が重宝されてきている」ということも言われ始めてきています。面接での答えは答えとして、面接なんて関係ない方も、「おれはAIよりここが勝っているんだ!」と明確に答えられるような能力(上記3つ、難しければこのうち1つでも)を自己研鑽し、磨いていくべきであると私は思います。