GWも半ばに差掛かり、技術士試験や土木施工管理技士試験をはじめ、ここが勉強のチャンスということで、皆さん、一生懸命に自己研鑽に励まれていることと思います。
私の方もおかげさまで多くの受検生の指導を引き受けさせていただいており、現在、技術士(建設部門、総合技術監理部門)及び1級土木の第2次検定を受検される方の論文指導を実施ししております。
今日はどの試験でも論文を書く上で絶対に守っていただきたいことを述べたいと思います。
それはタイトルにあるとおり「一気通貫」できているかどうかということです。
当然だと言われればそれまでですが、資格の論文試験は限られた時間の中で題意に沿いつつ、読み手に理解されるものでなければ絶対に合格できません。試験時間に限りがなければ、何度も読み直し(推敲)ができるため、多くの業務経験をされている方ならば大きな問題にはならないと思いますが、試験なので時間は限られています。つまり時間がない中で「一気通貫」に論文をまとめることは簡単そうで意外に超難しいということです。実力のある方(例えば業務上の大ベテラン)が試験に合格できないのは知識がありすぎて、いろいろなことを記述してしまい、結局読み返すと最初から最後の結論に至るまで「一気通貫」できていないことが一因となっている事象がよく見受けられます。
具体的には、技術士でいうと『「課題」→「解決策」』が一致していない、1級土木でいうと『「検討項目」→「処置」』が一致していないことです。このような論文は、折角いい課題を抽出しても、その後が続かなければ意味がなくなってしまい、残念ながら合格基準には達しません。
おそらく先に述べたとおり、「時間に限りがなければ・・・」皆さん問題なくクリアできる問題だと思います。ですから、論文試験を受ける方は内容はもとより、時間を正確に設定し、その中で「一気通貫」できる論文が書けるように訓練してみてください。技術士は字数が多く問われている内容も高度なものなので記述する前に「骨子」をつくり文章全体の骨組みを定めてから記述する、一級土木は試験終了10分前には完了を目指してその後推敲して仕上げられるように訓練しましょう。これでどちらも「一気通貫」できるはずです。
まだGWは半分あります。がんばりましょう!